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歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりについて

歯ぎしりと食いしばりについて記載します。睡眠時無呼吸症候群とTCHについても追加します。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりに対するスプリントは平成30年度の歯科保険(診療報酬)制度の改定によって、顎関節症に対するスプリントと同様に口腔内装置としてまとめられました。頻繁な歯ぎしりの症状がある場合には、顎関節や歯に悪影響を及ぼすことがあります。例えば、異常な咬耗や顎関節周囲の筋肉の痛みや疲労感などです。ひどい場合は、口があきにくいなどの症状を訴える方もいます。早めに歯科医師に相談しましょう。

歯ぎしり用スプリントは、歯を守り、顎の周囲の筋肉の緊張や収縮度合いを軽減します。一般的にはスタビライゼーションタイプのスプリントがよく使用されますが、歯の状態やかみ合わせによって異なるため、詳細は当院にご相談ください。最近ではスマホアプリで寝ている間の歯ぎしりをチェックできます。自分の歯ぎしりの状態を知ることは治療モチベーション向上にもつながります。

治療ステップ

問診 → 口腔内外診査 → (レントゲンなどの検査) → (筋電計による検査) → マウスガード製作 → マウスガード調整(すべての症状がこの治療ステップの適応ではありません)。

顎関節症の詳細はこちらです。

歯ぎしりのための歯科技工

歯ぎしり用マウスガードの歯科技工についてはこちらのページに詳しく記載しています。

スポーツ用マウスガード

スポーツ時の歯の破折予防

ラグビーなどの体と体が頻繁にぶつかるスポーツだけでなく、野球やサッカーなど中学生や高校生が試合を行う際にもマウスガードの装着が推奨されます。前歯などがかける事故も起きやすいためです。歯科医院ではスポーツ用マウスガードは保険適応外で、自費での製作・調整となります(22,000円/片顎(税込)程度、材質・製作方法によって異なります)。オーダーメイド以外の市販品は顎に悪影響を与える可能性があるため、安易な使用は避け、当院にご相談ください。

治療ステップ

問診 → 口腔内外診査 → (レントゲンなど) → (筋電計による検査) → マウスガード製作 → マウスガード調整(すべての症状がこの治療ステップの適応ではありません。自費治療となります)。

スポーツマウスガードの歯科技工

スポーツ用マウスガードの歯科技工についてはこちらのページに詳しく記載しています。

スポーツ用マウスガード/自費治療/料金表

スポーツ用マウスガード(競技用)

特徴 スポーツ時に歯の破折などを守る口腔内補助用具です。
長所 競技によっては装着義務がある場合もあります。
短所 保険での製作はできません。
料金 (片顎) 22,000-33,000円(税込)、材質・製作方法によって異なります。


睡眠時無呼吸症候群

閉塞性睡眠時無呼吸症候群

閉塞型と診断された方のスポーツマウスガード(マウスピース)を製作します。医師の診断があれば保険適応です。寝ている時に呼吸が止まり血中酸素飽和度が低下すると命に関わります。疑いがある方は専門医の診察を早めに受けましょう。当院から専門医への紹介も可能です。

治療ステップ

問診 → 口腔内外診査 → (レントゲンなど) → (筋電計による検査) → 専門医紹介 → 専門医による検査・診断 → 当院でマウスピース製作・調整(すべての症状がこのステップの適応ではありません)。

歯科技工について

睡眠時無呼吸症候群用マウスガードの歯科技工についてはこちらのページに詳しく記載しています。

TCH (歯列接触癖)

TCHとは

日本語で歯列接触癖といいます。何もしていない時は上下の歯は接触していません。安静時に無意識で上下の歯を接触させる癖をTCHといいます。小さな力ですが持続的なため、歯や顎周囲筋に負担をかけ、顎関節症や歯・歯周組織の病気の悪化につながる可能性があります。

治療ステップ

TCHをやめるにはリラックスやストレス解消が有効といわれます。すぐに癖を解消しようとせず、長期間かけて意識的に改善することが大切です。あいうべ体操も有効とされています。マウスガードの対象ではないことが多いです。

参考文献

・クラウンブリッジ補綴学 医歯薬出版株式会社
・日本歯科補綴学会診療ガイドライン委員会 ブラキシズムの診療ガイドライン